本日は悲しいお話。
そういうの嫌な人はパスしてくださいな。










自分が初めての出張で九州へ行ったときに、現地で先に作業を行っていた人。
一緒に行った先輩が出張先での仕事を教えてくれるはずだったのだが、2日目にして急遽社に戻れと言われ、代わりの人が来るまで右往左往しそうになってたところをサポートしてもらった。

もうベテランな部類で、すごく楽に仕事ができた。
(その後の他の出張先では山あり谷あり・・・)

んで、夜は一緒に酒とか飲んだり。

次に一緒に仕事したのは、韓国だった。
自分が現地に行ったときは、その人は現地の仕事をまとめるリーダーとしていた。

自分の仕事の都合上待ち時間が発生するため、ベンダールームにいたその人と2人で仕事のことやら何やら色々しゃべってた。

すごい話しやすい人だし、みんなの事しっかり考えて社に帰って色々対応してた。

これまた夜は一緒に飯食って、酒飲んで騒いで。

その後は、その人は社内で出張先の現地の仕事のサポート役として社内をあっちの部署へこっちの部署へと、トラブル内容について聞きに回ったりしてた。
俺の処にも「これって何なの?」と聞きに来たりした。

しばらく入院したらしく席を空けてた。
胃が悪いらしい。

まぁ色々大変だし、毎日遅くまでやってたしなと思ってた。

しばらくしてまた元気に復帰して、いつものように働いてた。
復帰後の最初こそ調子悪そうだったが、それもすぐ見られなくなり元気にしてた。

今年初めころ、きがつくとまた席を空けてた。

また現地へセットアップリーダーとして出張行ったのかな?と思ってた。

その人が3月頃戻ってきた。

前と雰囲気が違う。

やつれた感じで髪もちょっと薄い感じだし、眉毛も薄い気がした。

それでも前のように、トラブル対応してたし、遠目に見えるその人の席からは、電話の声が大きく聞こえていた。

5月頃。
また席を空けた。








昨日はその人が亡くなったので告別式へ行ってきた。

最初亡くなったとメールが回ってきたときも、全く信じられなかった。
席に花が置かれても信じられなかった。

葬式出て納得せざる終えなかった。

その人はまだ36歳だった。
胃ガンだったらしい。
2年半前に発覚したらしい。
丁度韓国の出張が終わってすぐのあの頃だ。

その人柄から多くの人に好かれ、式場には用意していた席でも足りず、中に入れないくらい多くの人が参列した。

奥さんが最後に

「この結婚生活は、本当に、本当に幸せだったよ」

と言っていた。
それに込められた思いはあまりに深く、自分も涙を抑える事ができなかった。


心からご冥福をお祈りします。

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